日本財団 図書館


 

フェーズ? 主としてGPSインテグリティアルゴリズム設定のテスト及び合成クロック、暦のディファレンシアル補正によるWAASの精度性能の評価、但しFAATCより約500NM離れている3WRS回線網上の制約から電離層補正はした。また試験用航空機に対するWAAS信号放送用としてVHFデータリンクを使用した。
フェーズ? このフェーズでは現用インマルサット?静止衛星を経由したWAAS信号の放送により可成りの性能向上が得られているが、次の2サブフェーズに分かれる。
フェーズ?a 電離層補正及び合成衛星クロック、暦ディファレンシャル補正の測定のため改良ソフトウェアを使用した8〜10のWRS拡大監視網のテスト。
フェーズ?b WAAS衛星データリンクに適用したFECのテスト及び別々のクロック、暦ディファレンシャル補正、ならびに静止衛星測距の採用。
フェーズ? 代替えのGPS受信機、アルゴリズム及びFAATCとスタンフォード大学両者での補強をテストしNAS内におけるWAAS導入のための運用要件の決定に役立てる。またテストベッドを合計18WRSに拡大しCONUS全域に覆域が得られるようにする。
フェーズ?で大陸横断飛行用に選定の全8局を表3.3.1.1−1に、NSTBの構成を図3.3.1.1−5に示す。
(2)飛行試験プログラム
1992年9月FAAは基本的GPS,WAAS及びLAASの飛行試験を開始、(WRS1,WRS/WMS1)1993年初期、AOPAと協力して一連の飛行試験を総括し、非精密進入への飛行データも得られ、洋上、エンルート、ターミナル領域及び非精密進入運航にGPS使用のTSOを発行。
1993年12月、WAASコンセプトと手法がCONUS全域でのCat ?精密進入までの各飛行段階の要件を満たすことの証明のための大陸横断飛行試験実施に必要な数の地上局の導入
(3)大陸横断飛行試験の目的
この試験中WAASコンセプトのNAS要件への適合性確認のため、警報時間、通報特性、大気補正誤差及び精度(NSE,FTE及びTSE)等のデータを収集する。
(4)大陸横断飛行の経過
1993年12月15日試験機はNew JerseyのAtlantic City国際空港を離陸、ノンストップでCaliforniaのCrows Landigに到着、WAASを主航法信号として利用しRW35へ5回進入を実施し、進入中全てレーザートラックを使用した。12月16日は霧のため進入不能、代わりにRW35上方でレーストラックを飛行しWAASの静止衛星信号欠落に伴う状態を検討するデータを収集した。12月17日西海岸よりFAATCに帰還した。図3.3.1.1−6には12月15日と17日の大陸横断飛行の地上投影トラックと作動中のWRS,WMS及びGESを示す。この予備飛行により国内におけるWAASのほぼシームレスな覆域が実証されFAAにも影響を与え1998年までにエンルートよりCat ?精密進入までの性能の得られるWAASの導入を加速する計画が作られた。
1994年5月31日〜6月3日の間に3機で大陸横断飛行とCat ?精密進入を行ない、この

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION